「屋根に草」は、雨漏りのカウントダウン
屋根工事施工事例
「屋根に草」は、
雨漏りのカウントダウン
棟瓦の隙間から草が生えている状態は、見た目の問題ではなく、屋根内部の劣化がかなり進んでいるサインです。
今回は、実際に雨漏りにつながっていたケースの施工事例をご紹介します。
「屋根に草」は、雨漏りのカウントダウン
今回のご依頼のきっかけは、棟瓦の隙間から青々とした草が生えていたことでした。
実はこれ、単なる汚れではありません。屋根内部で水を含んだ土が傷み、すでに棟の機能が低下している可能性が高い状態です。
雨漏りに至るまでの進行
1. 漆喰の劣化
経年劣化で漆喰が剥がれ、内部の「葺き土(ふきつち)」が露出します。
2. 土の吸水
露出した土が雨水をどんどん吸収し、常に湿った状態になります。
3. 植物の繁殖
湿った土に種が付き、根を張ります。根はさらに土を砕き、水を呼び込みます。
4. のし瓦の沈み(勾配の狂い)
水を吸って泥状になった土が重みや腐食で痩せ、「のし瓦」が本来の角度を失って内側に沈み込み、逆勾配の状態になります。
5. 深刻な雨漏りへ
本来外へ流れるはずの雨水が屋根の芯部へと浸入し、深刻な雨漏りを引き起こしていました。
施工のこだわり:根本から「乾く屋根」へ作り直す
表面的な補修では再発するため、今回は一度すべての棟瓦を取り外す「積み直し」を行いました。
内部土の完全入れ替え
水を吸ってドロドロになった古い土をすべて撤去しました。
現代の防水材「シルガード」の使用
従来の土の代わりに、防水性・粘着性の高い「南蛮漆喰(シルガード)」を使用。これにより、今後二度と土が水を吸って草が生える状態を防ぎます。
正確な勾配調整
沈んでいた「のし瓦」を一枚ずつ丁寧に調整し、雨水がスムーズに外へ流れる適正な角度(勾配)を復元しました。
担当者より
「屋根に草が生える=土が生きている」と言えば聞こえは良いですが、建物にとってはまさに“末期の悲鳴”です。
これから先20年、30年と住まいを守っていくことを考えると、「とりあえず」の補修ではなく、「二度と同じ悩みを繰り返さない」ための根本的な工事が大切です。
「うちの屋根も少し草が見えるかも…」と気になった時点で、一度点検されることをおすすめします。手遅れになる前の対応が、結果的に大きな出費を防ぐことにつながります。